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福島の桃農家さんのことを思う

テレビの報道では、がれきの撤去作業など、地震後の状況を改善に向けるべく動き出している感じがする。
みんなそうだと思うが、そんな中で、相変わらず不安要素を振りまいているのが、福島県の原発問題

果樹農家の視点から、原発の話を少しだけ。
福島にも沢山の果樹農家の方がいらっしゃるに違いない。というか、福島県でもたくさんのりんご、ぶどう、などが作られていて、最も有名なのが「」である。

私も、リンゴ、桃、サクランボをつくっているので、桃の研修といえば「福島」に行くのが、普通である。

私の心配してるのは、「福島の桃がどうなるのか?」っていうことだ。

福島県の桃は、仮に収穫を迎えても、その販売価格が平年並みになることは無いというのは、誰の目にも明らかだ。
最悪の場合「全く売れない」なんてことも考えられる。
「消費する人」、「農業が分かっていない人」は、「だったら、生産を休めばいいのでは?」なんて考えるかも知れない。
しかし、実際のところ、果樹の業界でそれは「不可能だ」と思う。

果樹は、収穫する時だけ仕事するわけではなく、一年を通して管理作業がある。
収穫しないことを前提とするなら、この「管理作業」を止めて、空いた時間他の収入を得る。という考え方は、もっともかも知れない。
しかし、実際はそうはいかない。

人間が手を入れなくても、樹は花をつけ果実をつける。樹も生長し続ける。
果樹は「人間が育てる」のではなく、「育つ樹の生育環境を整えてあげる」作業なのだ。
「工場で何かを作り出す」のではなく、「子供を育てていく」感覚に近い。

育つ環境を整えるのは、剪定をしたり、摘果をしたりという、「管理作業」ももちろんあるのだが、他に「農薬散布」と言う仕事もある。農薬は悪者になることが多いが、品種改良を重ねることによって生まれた現代のおいしい果実、果樹はいずれも、「病気」「害虫」に弱く、現在の技術では農薬散布は必須である。

農薬散布には莫大なお金がかかる。「無農薬で作れ」と気楽に言う人もいるが、農家だって高額な農薬をかけたくてかけているわけではない。出来ればかけたくないが、「おいしくて、みんなが買ってくれる果実」をつくるには現時点では農薬なしには不可能だ。

ところで、桃には「せん孔細菌病」、「灰星病」といった病気、「モモハモグリガ」、「モモシンクイガ」といった害虫がいて、桃はこれらに大変弱い。
「せん孔細菌病」は普通に防除していても発生する怖い病気で、防除をしないと、販売できる桃が収穫できないばかりか、桃の枝に定着すると、そこから新たな菌を散らかし始める。悪循環のスパイラルに陥るのだ。
「モモハモグリガ」の防除無難しい。適期に散布しないと殺すことが出来ないばかりか、爆発的に発生する傾向があるので、もし、全く対処しなければ9月まで、樹に葉っぱが付いていることはないだろう。
また一度暴発したら増えすぎたガへの対応は数年に及ぶはずだ。

何を言いたいのかというと、

農家は、果樹の樹を持って逃げ出すことはできない。
売れるか売れないか分からない果実を生産するためにも、コストはかかり続ける。
果樹を放置したら、そこからの回復にはまた、莫大な労力とコストがかかる。

ということだ。簡単に収束してくれればいいが、あるいは、「いついつ収束します」という、見通しがあればいいが、今のところ不透明。見通し不明のまま、上記のコストをかけ続けるなんていうのは完全に「悪夢」だ。


「福島の桃が売れないと、秋田の桃が売れて良かったね」なんて考える人もいるかも知れないが、それもたぶん無い。
「桃がどうしても食べたい。」という人はもしかしたら秋田の桃を買ってくれるかも知れない。でも、これはごく少数で、金額的には大したことはないだろう。また、農産物はほとんどの場合、「産地間リレー」上に成り立っていて、大産地の福島が売れないと、秋田も売れないのが普通だ。まして、この情勢不安の中、「秋田の桃が高値で売れました。」なんてことはほとんどあり得ない。
ついでに、当果樹園は豪雪による雪害で、生産量は半分近くにまで落ち込むだろう。いいことは全然無い。

最後に、農家には数年前からポジティブリスト制度という農薬の残留基準が設定されていて、農家はこれに従っている。これには、ドリフト規制(農薬の飛散防止)も含まれる。

もし、リンゴ農家が、桃に登録のない農薬を隣の桃農家の樹に飛散させ、この農薬が隣の桃から検出。販売できなくなってしまった場合。
無駄に飛散させたリンゴ農家が、販売できない桃の保証しなければいけないことになっている。我々はそうならないように努力し、神経を使っている。

田舎の一農家である私も守っているのが、このルールであり、農家にとっては常識である。
放射性物質が農薬と同じ扱いだとは思わないが、東京電力や、国が、こういったルールを無視することは、決してあってはいけないはずだ。

簡単なことだが、桃農家を含めた福島の農家の皆さん。はたまた福島に住むみんなには、何の罪もないのだ。彼らが放射能の被害者となるゆわれは何一つ無い。

まだ不明の原発だが、問題の収束後には、完全な原状回復を前提に援助するべきであると思う。
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