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レビュー NIKWAX テック・ウォッシュ/ TX.ダイレクト・ウォッシュ・イン

何回目かの透湿素材の洗濯の話題。

ゴアテックス(GORE-TEX)に代表される。透湿素材のクリーニング(自宅での洗濯)の話を何度か書いてきた。
過去記事を参照してみたい人は、当ブログ内のこちらこちらを参照してもらいたいと思う。
ゴアテックスが代表的ではあるが、透湿素材そのものの構造はそんなに違いがある訳ではないし、「小さいゴミが透湿のための微孔につまらないように綺麗に洗い流したい。」また、「ナイロンの表面が、ビッショリ濡れてしまうと、中まで浸水する可能性が高く、透湿性能にも影響するので、ナイロンの表面は撥水処理したい。」という大きな目的はどんな「防風/防水/透湿素材」も同じなので効果的にはゴアテックス以外の素材にも同様の効果を発揮するはずだ。

ザックリとではあるが、数ある透湿素材を上げてみたい。

GORE-TEX ゴアテックス
SUPER HYDRO BREEZE スーパーハイドロブリーズ(モンベル)
BREEZE DRY TECH ブリーズドライテック(モンベル)
BERGTECH EX ベルグテックEX(ミズノ)
Entrant エントラント(東レ)
DiAPLEX ディアプレックス(三菱)
DINTEX ディンテックス
BREATHATEC ブリザテック(東レ)

さて今回、実際に購入、使用してみたのは下記の二つ。

透湿素材専用洗剤/撥水剤である。NIKWAX(ニクワックス)シリーズ。

透湿/撥水素材専用の洗剤 NIKWAX テック・ウォッシュ(左)1リットル入り
撥水剤 NIKWAX TX.ダイレクト・ウォッシュ・イン(右)1リットル入り

透湿素材専用洗剤。生地の撥水力を落とさずに汚れのみを落とすのが売り。こちらは洗濯機で処理する撥水剤。撥水剤なので撥水素材以外のナイロン素材などに使って撥水力を与えることも出来る。

共に、300ミリリットルいりの小さなボトルの商品もあるのだが、初購入ではあったが、どうせすぐ使うだろうと思ったので、1リットル入りを購入した。

洗濯を開始した。
洗濯前
と、その前に、洗濯の量だが、洗剤である「テック・ウォッシュ」も、撥水剤である「ダイレクト・ウォッシュ・イン」も、処理の最低単位が、(ジャケット換算で)1~2着となっている。
1着洗うよりは2着洗った方が断然お得であろう。今回はノースフェイスのゴアッテクスパンツ1着、とオンヨネのレインウェア上下(ナイロンが薄いので上下でジャケット1枚分と換算)(素材は、ブレステック・アドバンス)を洗濯した。
洗濯前に現状がどんなモンかシャワーを浴びせてみた。
水をジャッと浴びせてホンの数秒後の写真。黒く見える部分が水のしみこんだ部分。

NIKWAX「テックウォッシュ」は手洗いすることも可能だが、めんどくさいので今回は洗濯機で洗濯、説明書にあるように、全てのファスナーを閉じ、全てのベルクロ、スナップを固定。それぞれを洗濯ネットに入れればベストだろうが、見つけられなかったので、そのまま洗濯槽に入れた。

ジャケット二着分の水量は20Lで、洗剤の量は150mL、家の洗濯機には20Lという指定がないので24Lの水量での洗濯となった。これに150mLのNIKWAXテックウォッシュを入れる。テック・ウォッシュは透明褐色の液体洗剤で、無臭。界面活性剤は含まれていないそうだが、ものすごく泡立つ。
洗濯内容は全自動洗濯機の「標準」でOK、家の洗濯機の「標準」は「12分の洗濯」「2回のすすぎ」「7分間の脱水」となる。
ちなみに、上記の洗濯物の量に24Lという水量は洗濯物がつかる程度。洗濯物が完全に水没する量ではない(全部手で押し込めば水没するかなーという程度)。洗濯し慣れないのでこの水量が適当なのかどうかは不明だ。

この洗剤の魅力は「界面活性剤無し」なので、生地が本来持っている撥水性を低下させないと言う点。界面活性剤は(実際にどうかは不明)だが、自然環境を汚す悪者扱いなので、自然環境にも優しいのだそうだ。
もうひとつは、すすぎをすると洗剤成分が綺麗さっぱり洗い流されるので、生地に「余計なもの」として付着したりしないこと。当然、透湿素材の肝である「微孔」に詰まったりと言うことも起こらない。
ただし、これらは、メーカー/販売側の主張であり、検証することは出来ない。私も一応顕微鏡を持ってはいるが、私が持っている顕微鏡ごときで繊維の間に詰まったものまで見るのは難しかろう。


洗濯終了後、今度は、撥水剤であるNIKWAX「TX.ダイレクト・ウォッシュ・イン」の処理に入る。比較対象を設けるために、レインウェアのパンツのみを取り出す。このパンツには撥水処理しない。
「NIKWAX TX.ダイレクト・ウォッシュ・イン」は撥水処理剤。こちらは、同量の「ジャケット2枚分」にたいして、水量35Lで、処理剤量300mLという指示があるのでこの指示を守った。
ダイレクト・ウォッシュ・インは混濁白色の液体。無臭。こちらも手洗いによる処理が可能だが、あくまでも洗濯処理用であり、スプレーに詰めて直接吹き付けるというようなことはしてはいけない。
洗濯機での処理内容は同様に「標準」。ただし、「すすぎ」は1回

普通に脱水をし、ハンガーで自然乾燥させたが、厚手のナイロン生地は、やはりポタポタと滴ってくるので注意が必要だ。

さて、そんな感じで、NIKWAX テック・ウォッシュと撥水剤 NIKWAX TX.ダイレクト・ウォッシュ・インによる処理が完了した。
洗濯後
完全処理したレインウェアに、前述と同様の条件で水を掛けてみた。
素晴らしい撥水力である。掛けられた水は玉状に弾かれている。画像を比較してもらえば分かる通り、染み込みも無い。同じレインウェアとは思えない!!

撥水処理無し
こちらは洗濯のみ、撥水処理無し。レインウェアが古いのも原因かも知れないが、洗濯だけではやはり、あまり撥水効果は得られないようだ。

総括
洗剤 NIKWAX テック・ウォッシュ」の、能力は、界面活性剤無しに、ゴアテックスなど、ナイロン素材の汚れを綺麗さっぱり落とし、撥水能力をよみがえらせるのが、最大の売りである。
界面活性剤というのは、表面張力を低下させ「ベチャッと水浸しにする」のが能力であり、ほとんどの洗剤の成分はこれ。この力で汚れを水の中に溶かし込むものが「洗剤」と言われるものである。しかし、「撥水」とは全く逆の効果といえる。
高い撥水能力を持ったレインジャケットを界面活性剤によって汚れを落とす、というのは一見矛盾する訳だが、洗濯とは、「汚れを水に溶かし込む」という行為である限り、これは致し方ない。
テック・ウォッシュがどのような理論で、界面活性剤無しに、汚れを水に溶かし込むのかは不明で、実際のところ検証することも難しく、今回の洗濯に於いて、「一般的な洗剤比べ極めて優位」という評価をするのは難しい。
汚れ落ちについては、「標準的」という評価しかできない。
テック・ウォッシュは、「洗濯による撥水性の回復」も、その機能の一つとして謳っているが、その根拠も明白ではない。
「汚れ」は「撥水」の邪魔になるので、「汚れ落ち」が「撥水」につながるのであれば、それは他の洗剤でも同じである。
「「透湿素材の微孔」に洗剤が詰まる。」という考え方についても、極めて微少な領域の話なので評価が出来ない。液体洗剤/粉末洗剤が洗濯槽の中でどの程度の大きさで、溶け込んでいて、微孔がこういう大きさだから。という評価が出来ればいいのかも知れないが、そこまでは調査していない。
ただ、透湿素材専用を謳ってくれていて、同様のラインナップを持っているという点には、信頼感がある。
透湿素材を洗濯する上に於い「てNIKWAXの洗剤を使う必要はないのかも知れない。通常の洗濯洗剤でも充分。」という考え方も有りかも知れない。また「透湿素材なんだから専用のNIKWAXを使う。」というのも当然納得できる。申し訳ないが「NIKWAX テック・ウォッシュ」は私には評価できなかった。
ただし、汚れを落とす機能は充分であり、「汚れ落ち」=「撥水回復」となるとするなら、乾燥機による乾燥/低温アイロンなどにより、生地本来の撥水力をよみがえらせる能力は、充分にあると思う。

撥水剤 NIKWAX TX.ダイレクト・ウォッシュ・イン」。すばらしい撥水能力である。
ちなみに上記で処理したノースフェイスのゴアッテクスパンツを着用して10日以上、湿り雪の中で仕事をしたが、現在、常に雪の中にうまる裾の部分は表面が濡れてくるものの、おしり、膝などのたまに雪につかる部分、太ももなど降雪以外あまり雪に触れない部位は、撥水が維持されている。
裾なども濡れた状態が続いても中まで浸みてくることはなかった。この撥水能力は新品同様、あるいはそれ以上と評価できる。利用者が末端で処理する方法としては、驚異的な撥水維持力と言える。
最も素晴らしいと感じたのは、膝などすり切れやすい部分で、小さな穴が空いて「いつも浸みてくる」部分があったのだが、この部分も高い撥水能力のおかげで、「ほぼ浸みない」状態になったこと。「高い撥水能力は七難隠す!」というイメージだった。
また、スプレータイプの撥水剤との大きな違いは、生地の全面にむら無く処理できること、撥水剤に、生地全面が浸かって処理されているため、裏表の差、強く処理された部分と、処理し忘れた部分といったムラがほぼ無い。これは処理方法の手軽さと反比例するかも知れないが、非常に魅力的である。
単純に維持力が高いだけでなく、ボトルラベルでは、この撥水力は数回の洗濯に耐えると言うことなので、洗濯の度に処理する必要はないのかも知れない。

ちょっと気になるのは生地の表面がほんの少しではあるが「パラフィン・ワックスっぽい」つるつる、しこしこした感じが残る点。場合によっては生地の表面に白浮きするような可能性が感じられた。
ただし、これにより、「今まで蒸れるようになった」という事は無かった(裏面への防水の効果もあるのかかえって蒸れは感じにくくなった気がする)。
「ワックスっぽさ」「白浮きの可能性」は、何回も処理するうちに濃度などで調整が可能かも知れない。しかし、本来の用途ではない、ソフトシェルジャケットや、フリースジャケット、ダウンなどにはやはり素材に見合ったそれなりの専用撥水剤を利用するか、色々経験してみたり、試験、検定した後にした方がいいだろう。

NIKWAX製品、洗剤の評価の難しさは織り込み済みだったので、私にとっては想像以上に素晴らしい製品であった。
特にダイレクト・ウォッシュ・インの能力は素晴らしく、すべての透湿素材利用者にお勧めできる。
今の時期、雪遊びが大好きで、数時間でべちゃべちゃに濡らしてくる我が家の子供達の防寒着にも処理してあげたい。(子供の防寒着など、薄いナイロン生地でどの程度の能力を発揮するかは検証してみないと不明な部分もある。)


最後に、今回利用した製品でのジャケット一枚分のコストを計算してみる。

Loftテックウォッシュ1L  2,268円
TXダイレクトWASH-IN1L  2,688円

洗剤1回当たり(150mL(ジャケット2枚分))340.2円
撥水剤1回当たり(300mL(ジャケット2枚分))806.4円

全処理一回当たり計  1146.6円
ジャケット1枚当たり  573.3円

色々な見解があると思うが、それなりのコストと言える。クリーニング店に頼んで撥水処理をしてもらうよりは、安いのかも知れない。「自分でやる」という「安心感」、「作業に見合った効果」が最大の魅力だと個人的には思う。今回は1Lタイプをつかっているが、300mLタイプを利用すれば、よりコストは高くなるだろう。圧倒的に1Lタイプがおすすめだが、1Lタイプはタイミングによっては入手が難しい時もあるので注意して欲しい。
また、毎回同じ処理をするのを前提にする場合、「「ダイレクト・ウォッシュ・イン」の分量が倍かかる」ということもお忘れ無く。

私が購入したのは「山渓オンラインショップ楽天市場店
色々調査したが、こちらのショップは比較的安定的に1Lタイプが「安く」入荷されている。

「二回も洗濯するのが面倒だー。」「もっと手っ取り早く、安価に防水したいー。」という人にはスプレータイプもあり。
ただし、こちらは一部情報によると「撥水効果高い」「撥水持続性低い」という傾向にあるらしい(未検証)。


300mLスプレー容器入り


こちらも大容量、安価な詰め替え用1L版

マウンテンパーカー、レインジャケットは人によっては一年中使う重要アイテム。季節の変わり目のこの時期、綺麗さっぱり汚れを落とし、しっかりと防水処理して新しい季節に向かおうではありませんか!!
とってもおすすめなアイテムです。

なお、今回の計算に用いた価格は私が購入した山渓オンラインショップ楽天市場店の3/28日現在の価格を元にしました。
内税価格ですが、送料などその他の料金は計算に含んでいません。
また、単純に「洗剤」「撥水剤」の価格であり、洗濯機を動かす電気代、洗濯に利用する水道代などがかかることも考えられますが、それらも含んでいません。

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