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レビュー FELCO12(フェルコ12)

今日も相変わらず雪害対策で作業をしていたのだが、午後に大変ショックな出来事に遭遇した。
愛用のフェルコのハサミを無くしたのだ。どうやら作業中にポーチからぽろりと落ち、雪中に埋没してしまったようだ。本当にショック。
剪定作業が出来ないので、早めに切り上げて、近所のホームセンターで取り合えず、安いハサミを購入したが、帰ってきて、すぐになくしたのと同じFELCO12 (フェルコ12)を発注した。



このハサミとは2年位のつきあいなのでよく知っている。レビューを書くには向いている商品だ。というか、以前から書いてみたいと思っていたのだが、行方不明になるというのが、書くきっかけになるとは複雑な心境だ。雪の中から発掘されたら、写真を載せてみたい。

枝切り用のハサミというのは、果樹農家にとっては非常に重要なアイテムだ。主な用途は整枝剪定(冬の間、樹が休眠状態の時に必要な枝とそうでない枝を選別、不要な枝を切ったり、場合によっては誘引したりして、必要な枝、芽の生育環境を整える)だが、そうでない時期にもハサミは、ロープを切ったり不要な芽、葉、枝、花を切り落としたりと、一年にわたって活躍する。最も重要な道具と言っていい。

そんなハサミなので、こだわる人も多い。青森県や秋田県に於いては、剪定ハサミに1万、2万円掛けるのは、そんなに珍しいことではない。
私は正直言って、どちらかというと高級なハサミ反対派で、あまりいいハサミを使わない方だった。千円のハサミも2万円のハサミも切り口は同じ。なぜそんなハサミに大金を払う。という気持ちがあったからだ。

だが、何気なく購入したフェルコのハサミを使って、その考えは変わった。やっぱり「いいものはいい」のだ。

価格
フェルコのハサミはスイス製。歯には(記憶だが)スエーデン鋼が使われていたように思う。
フェルコのハサミは、安いもので5000円程度、高いものだと10000円ほどするので、こういう海外製品ありがたがる人にとっては、「高級園芸ハサミ」というイメージがあるようだが、以前、海外サイトで調査したところによると、それほど高級品ではないと思われる。ヨーロッパの人なら3千円~5千円程度でかえる。比較的リーズナブルな商品のようだ。ただ、「税関、送料の関係で日本国内ではこういう価格になってしまう」というのが実情のようだ。これは、致し方ないことだと思う。
正直言って「本当にこだわった切れ味を追求した高級ハサミ」が欲しいのなら、青森県のハサミ鍛冶屋さんに行って購入するのがいいと思う。ハサミ鍛冶屋さんが作るハサミは、本当に丁寧な一品ものなので「切れ味」、「噛み合わせ」共に、非常に慎重な「いいもの」である。
その点、フェルコの商品はあくまでも量産品であり、ホームセンターで売っている安価なハサミとさほど変わりないと考えるべきだと私は考えている。

しかし、それでもフェルコのハサミは魅力的なところが多いのも事実。
詳細を上げてみたい。

機能

最大の特徴
フェルコのハサミの最大の特徴と言えるのは、「替え刃になっているところ」そして、「噛み合わせを自分で調整できること」。
これは、ヨーロッパも日本と同じでハサミ鍛冶職人が減少し、「思ったようにメンテナンス出来ない」というのが理由らしい。
私の住んでいるところは果樹どころなので、昔は同じ町内にも数件の鍛冶屋さん、刃物研ぎ屋さんがいたものだが、たしかに今はほとんどいない。
ハサミ研ぎ屋さんの仕事は、歯を研いで切れるようにするだけでなく、噛み合わせを調整することも、重要な仕事だそうで、こういう職業の人がいないと、基本的にハサミは最善の状態を維持できない。
しかし、そういうことが出来る人が少ないのも事実。
だったら、ユーザーが自分で出来るようにすればいいということでフェルコの現在の形が生まれたようだ。
職人不足というのは、日本も海外も一緒なのだなー。
FELCO12 (フェルコ12)には小型の鉄板を切り出したような工具が付属してくる。これを使えば蝶番部分、歯の部分をバラバラに分解することが出来る。つまり、この工具をハサミと一緒に持ち歩いていれば、仕事の現場でも、調整が可能だと言うことだ。噛み合わせの滑り、ロックのスライドの強さなどは、天候の状況などにより結構変化する。その都度、調整できるのは結構ありがたい。

回転グリップ
今回紹介するFELCO12 (フェルコ12)は回転グリップ付きの商品である。
この機能が特許なのかどうかは不明だが、(一部コピー品をのぞけば回転式グリップ)を採用しているハサミはフェルコしかないと思う。
回転グリップについては、購入当初やや不安があった。握り部分がクルクル回るのはいかにも力が入れにくそうで、「こんなんで大丈夫かなー」と相当迷った。
しかし、実際に使ってみると、想像以上に使いやすかった。そして、セールストークにあるように、疲れにくい。

手をハサミを握るように動かして、それを親指側から観察して欲しい。
注目するのは人差し指の指先の向き。
握り始め、人差し指の腹は親指の付け根側を向いているが、握るに従って指の腹は移動するが、向きも変化し、握り終わった頃には、人差し指の付け根方向を向いてみる、ざっと計っただけでも90度以上は向きが変化していると思われる。
人間はハサミに力を掛ける時に、自然にハサミのグリップの上で手を滑らせ、この向きの変化を調整していることが分かる。フェルコのこの回転式グリップは手を滑らせる必要がない普通に握ればグリップ自体が向きを変えてくれるので、「握る」事だけに集中すればいい。不要な神経、力の配分、握り直し、などを気にする必要がないので、当然疲れにくいというわけだ。

ちなみにこの「回転式グリップがどうしても嫌だ」という人には採用していないモデル「FELCO6」というのもある。


個人的には回転式グリップはおすすめなので、特別な事情が無ければわざわざフェルコで標準グリップタイプを選択する必要はないのではないかという気がする。


サイズ

実は今回紹介するFELCO12 (フェルコ12)は「小さな手の人用」ということになっている。
フェルコには標準サイズとしてFELCO7 (フェルコ7)回転ハンドル式剪定鋏という商品があるのだが、購入前にこちらの商品は「ハサミを開いた時の握りの開き幅が大きすぎて大変握りづらい」という事前情報を得たため購入しなかった。ハサミに於いて、最大開口状態は力を掛ける最初の段階なのでこの時点での握りやすさというのは非常に重要。
私は172cm65kg成人男性としては、まあ標準的な体格で手のサイズも標準的だと思っている。ホームセンターで売っている手袋はLサイズ、フィット感が欲しい時はMサイズを購入する。
そんな私でも「小さな手の人用」のFELCO12 (フェルコ12)で全く問題ない。
「小さいと刃渡りも小さくなるのでは?」と思う人もいるかも知れないが、こちらも特に問題を感じない。ショップでは最大切断幅を25mmとしているが、おおよそそれくらいのリンゴの樹の枝は普通に切れる。しかし、25mmというと「細い」と感じるかもしれないが、直径25mmの枝というと相当の太さで、私なら25mmの枝はのこぎりを使う。
「それなりの用途」という意味で「小さいサイズ」で問題を感じたことは無い。自信の握力に頼るのがハサミなので過剰な大きさは求めない方がいいだろう。

その他の機能
個人的にすごく気に入っているのは、「手軽なロック機能」、「程よい強さのムシバネ」、そして「ショックアブソーバ」。
ハサミのロック機能はいろいろあって、代表的なのは、グリップエンドを革紐などで固定するタイプ。ただ、これは、わざわざ片手をグリップエンドまで持ってこないといけない。フェルコのハサミは支点に固定金具が付いていてこれを親指で動かすだけ。ヨーロッパのハサミはこういうタイプが多いのだが、「切って、収納時ロック」「切って、収納時ロック」を繰り返すことの多い園芸ばさみでは圧倒的にこれが便利。逆にこういうロック機能が無いと収納時にグリップが開きすぎて不安になる。

ハサミのバネにはいろいろなタイプ、強度があるが、フェルコのムシバネは理想的。ちなみにこのプレート型のコイルスプリングを一般的に「ムシバネ」と呼ぶかは不明。家の人はそう呼びます。

ハサミの刃の反対側にはゴム製のショックアブソーバがついている。つまらない機能と思うかも知れないが、意外とこういうのは重要。ハサミを使っていて「パチン」「パチン」と音がするのは趣があっていいのかも知れないが、音もエネルギーの一種。無駄な握力を使っている結果、音が出る。特に大きな枝を来るったあとの噛み合わせ衝撃は相当なものだと思う。一日に相当の回数を使う園芸バサミ、私はフェルコでないハサミを使う場合でも、音の出ないハサミを買うようにする。大きい音の出るハサミは間違いなく「疲れ」、フェルコのようにショックアブソーバ付きの商品は疲れません。経験上間違いありません。


欠点

FELCO12 (フェルコ12)の魅力ばかり書いてきたが、欠点もあるので、明記しておきたい。

まず、「重い」こと。これは、非常に大きな欠点と言える。回転式ハンドルや、ショックアブソーバなどにより、手が疲労しにくい機能を沢山盛り込んでいる商品だが、この重量は結構疲れさせる原因になる。ポーチに入れたり出したり、場合によってはずっと持ち続けるハサミにとって、重量は重要な要素。
カタログ上は265gずっしりと重い。歯がそれほど大きくない割に、アルミ製のがっしりとしたハンドルが付いているので致し方ないという気もするが、やはりこの重さはネックになる。
私が疑っているところは、やはり蝶番部分の鉄製機構。メインの噛み合わせが緩まないようにロックなども付いて至れり尽くせり、ゆえにこの重さになっている気がする。「重いのは絶対に嫌だ」という人にはお勧めできない。

もう一つは「長期使用による劣化で、回転ハンドルが抜けてくる。」事。
ハサミは劣悪な環境で使われることも多い。長時間の雨、回転ハンドルの隙間には土が入り込むこともある。中がさび付いたりすると、ハンドルのロック機能がさび付いてしまったり、ハンドル内部の金属が劣化、摩耗して、ハンドルが抜けてくるようになる。回転ハンドルはよく考えて作られているので、大きな問題は特にないのだが、抜けてくるようになるともう使えない。特に力のかかる太い枝を切ろうとすると、抜けやすさは顕著になる。
こうなる原因は「ハサミを握る」という運動は、支点になる部分が、単純な回転運動では無く、手の内側に入っていく螺旋運動に近いからだと思われる。
こうならないようにするためには、こまめに油を差したり内部金属が減らないように、また、ホコリや水分が進入しにくいように、普段のこまめなメンテナンスが重要になるだろう。

総括
いくつかの欠点もあるが、おすすめな商品だ。そして、私には必要不可欠なハサミになっている。
回転式ハンドルは始め使い慣れずに不安を感じたり、うまく力が入れられなかったりするかもしれないが、一度体験する価値のあるものだと思う。

ハサミの重要要素である、「切れ味」については今回あまり触れなかったが、私の感覚では「普通より、やや良い」位。ハサミの切れ味は最終的にはメンテナンス次第なので、あまり細かく解説しても意味がない気がするので、あまり書かなかった。
鋼の刃はとても堅い。国内の鍛冶屋さんが作るハサミには出せない堅さである。しかし、ハサミの刃は堅ければいいというものでもない。
堅い鋼の刃は、結果的に「研ぐ」というメンテナンスが非常にやりにくい。そこで最後に、最適のメンテナンス用品を紹介しておきたい。
私はいつも、フェルコのハサミと一緒に持ち歩いて、毎日これで研ぐ。



これは、国内メーカー「サボテン」という会社のシャープナー。
画像左下のグレーに見える部分がタングステンのシャープナーになっていて、これで刃を優しく、2~3回こする。
仕上げにバリ取りに刃の裏側を1回こする。これで、切れ味が復活する。
タングステンはとても堅い金属なので、これで鉄の刃の表面を削り落とすという理論だ。
鋼製のフェルコの刃には、大変に効果が高い。安い、量産型のハサミにも向いているが、国内の鍛冶屋さんが作る軟鉄のハサミにこれを使うとたぶん削れすぎて、刃を傷めることもありそうなので、注意が必要だ。

ともかく園芸がお仕事の方、趣味の方。腰にフェルコのハサミとサボテンのシャープナーをぶら下げて畑に出かけてみませんか?いつもよりお仕事が楽しくなりますよ。
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