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ゴアテックスの洗濯について

かねてから気になっていた、透湿素材用洗剤/撥水剤であるNIKWAX(ニクワックス)シリーズ。
ついに購入して、お洗濯に突入した。
今回購入/試験しているのはこちらの二つ。
透湿/撥水素材専用の洗剤 NIKWAX テック・ウォッシュ(左)1リットル入り
撥水剤 NIKWAX TX.ダイレクト・ウォッシュ・イン(右)1リットル入り

透湿素材専用洗剤。生地の撥水力を落とさずに汚れのみを落とすのが売り。こちらは洗濯機で処理する撥水剤。撥水剤なので撥水素材以外のナイロン素材などに使って撥水力を与えることも出来る。


「この洗剤はすごいんだぞ~」と興奮気味説明する私を尻目に、妻は「またか」みたいなあきれ顔で、「自分でやってね」と言ったので、男として言うことは決まっている。「はい分かりました。もちろんですとも!」
ちなみに、評判も上々だし、どうせ使うに決まっているのでリーズナブルな1Lタイプを購入した。送料も節約できる。

「洗濯の結果」、「製品のレビュー」は洗濯が終了し、いくつかの検定をした後に改めてUPしようと思うが、今日はその前振りとしていくつか予備知識が必要と思うので、
「(ゴアテックスなど)透湿生地のお手入れ基礎知識という記事を書く。ゴアテックスの洗濯関係の情報を一気にまとめて、いろんな疑問に答えようと思う

透湿素材については当ブログ内のこちらを参照いただきたいのだが、「ゴアテックス」やらなんやら素材の種類は沢山ある上、「透湿生地」とか「透湿素材」「防風/撥水」とにかくいろんな表現があり紛らわしいので、この際、「ゴアテックス」で今回は統一する。以下「ゴアテックス」と書くが「DINTEX」「ブリザテック」「ハイドロ・ブリーズ」とにかくひっくるめだと思って欲しい。)


ゴアテックスはそんなに汚れないのでこまめに洗濯する必要がないのでは?

結論から言うと、「こまめに洗濯した方がいい。」
ゴアテックスの構造はおおよそ、「ナイロン生地に細かい穴の空いたゴムが張ってある。」と思ってくれればいい。
この「多孔ゴム層」が防風/防水/透湿の役割を果たす。小さい穴が「水は通さないが、水蒸気は通す。」という役割を果たしてくれる。しかし、この能力は未来永劫続くわけではない。

この能力が低下する原因は、
多孔ゴムの孔が微少なゴミで詰まってしまう。」
もうひとつは、
多孔ゴムがびっしょり濡れると水蒸気を通さなくなる。また多孔ゴムの防水性は完全なものではなく高い圧力を掛けると水も通過する。

ということ。こうならないために、ナイロン生地の表面には「撥水処理」が施されている。ナイロン表面がびっしょり水に濡れたりべったりと汚れが付着しないように処理されているわけだ。
つまり、「透湿」能力維持のためには表面の「撥水」維持が非常に重要だと言うことになる。

実は表面の撥水性維持において「汚れ」は障害になる。撥水処理の代表的な手法である「テフロン」は、異物に長時間触れられていると撥水性が低下する。テフロン加工されたフライパンに目玉焼きを載せっぱなしにしておくのも良くない。
ナイロン表面に付着した小さな汚れはそれだけで、撥水性を低下させ、結果的に浸水を招く。また、雨と一緒に内部に入り込んだ汚れは透湿性の低下を招くことにもなる。
ゴアテックス生地の微孔はホントに小さいので、目に見えない小さな汚れが能力低下を招くことになるのだ。

そのため、表面の汚れを落とすため洗濯は、こまめに行った方がいい。ということになる。


ゴアテックスをクリーニングに出そうと思うが?

ゴアテックスをクリーニングに出すことは、製品タグのクリーニング上の注意に従う限り問題はない
しかし、本記事を書くに当たって、色々検索調査した結果、トラブルになっている例も多いようだ。
「強い汚れは落ちたけど、撥水性が無くなった。」「変色した。」「撥水/透湿能力が著しく低下した。」という内容の情報をいくつか見かけた。まあ、トラブルにならなかった情報はあまり出てこないだろうからフェアとは言えないかも知れないが、上記のようなトラブルになった場合、「クリーニング店側で責任を取った。」という事例はほぼ無いようなので、「信頼できる店に出す。」「ゴアテックスクリーニングを謳っている店に出す。」「ゴアテックス製品であることを明言し、対応を店の人と話し合う。」など、最低限の防衛策をとるのはしかるべきだろう。

また、「クリーニング店の洗濯槽は大量の他のものと一緒に洗われるため、決して綺麗でない。洗濯液中の微少な汚れが、ゴアテックスの多孔ゴムをふさぐ原因になる。」という見解も見られた。
この現象の有無について、明言は出来ないのだが、あながち無いとは言えない。

後に言及するとおり、ゴアテックスは家庭用洗濯機による洗濯でも特に問題はない。汚れの度合いにもよると思うが、高額なクリーニングにあえて出す必要性は感じない。
撥水性の低下や、汚れの落ち具合、シミなど、洗濯上のリスクは「常に」、「誰がやっても」ある。と思うので、クリーニングを単純に否定するつもりはないが、リスクはどんなときもあるということをお忘れ無く。


ゴアテックスは家庭で洗濯していいのか?

問題無い。以前紹介したモンベルのサイトでは普通の洗濯洗剤で、普通に洗濯することを推奨していた。
基本は、全てのファスナー、ベルクロを閉じて、洗濯ネットに入れて洗濯機での洗濯。
洗濯機が不安なら、つけ置き洗い。
ということになる。つけ置き洗いの場合、汚れのひどいところに洗剤を追加したり手もみで追加洗いが出来る点が魅力と思うが、摩擦などによりナイロン自体がダメージを受けた部分は、いくら手もみしても落ちないばかりか、ナイロンを傷めるだけなので注意が必要。

今回はこの「自宅で洗濯」というところに注目して、ニクワックスの検定をしているわけだが、なぜ普通の洗剤を使わないのか?というところを少し書いておきたい。

まずは、手が油で汚れた状態を想像して欲しい。手が機械油や天ぷら油などで汚れると撥水性を発揮する。油には水をはじく力があるからだ。しかし、我々はこれを洗う時、洗剤をつけて水で洗う。するとあら不思議。撥水するはずの油が水に混じって落ちていくではありませんか!。
これは、「洗剤」に含まれる「界面活性剤」の力。水と油はお互いにはじきあう特性を持っていて、同じコップに入れても境目がはっきりと見えるほど分離する。界面活性剤はこの間に入り込んでお互いにはじきあう特性を丸めて仲を取り持つ能力がある。水とも油とも仲良くできる特性があるのだ。界面活性剤は油と水をうまい具合に混ぜ合わせて最終的に手に付いた油を水に溶かし込んで流してしまう。優れものだ。

この現象がゴアテックスのナイロンの表面で起こっていると想像して欲しい。ナイロンの表面は撥水処理がされている。いわば、とれにくい油が塗られているようなものだ。水をはじく力がある。
しかし、洗濯洗剤の主成分は界面活性剤。洗濯洗剤でこの素材を洗うと水と表面の油の仲を取り持って一生懸命浸水させようとする。これは洗剤の仕事だからしょうがないのだが、洗剤(界面活性剤)の能力とナイロン表面の撥水処理の能力は完全に拮抗している状態な訳だ。

さらに、洗剤の微少な成分が多孔ゴムの孔に詰まると指摘する考えもあるようだ。洗剤の粒子がどの程度の大きさで多孔ゴムの孔がどの程度のサイズなのか比較検討していないので何とも言えないが、これもクリーニングの洗濯液同様あり得ない話ではない。

たぶんモンベルで普通の洗濯洗剤での洗濯を推奨しているところを見ると、ほとんどの場合、しっかりすすぎをして洗剤成分を落としてしまえば、界面活性の能力がそのまま撥水性能の低下にはつながらないと考えるのが自然だろう。
しかし、気になるのも事実。多くの撥水素材の撥水能力の維持力についての記述を見ると「洗濯X回まで能力の低下がない」という具合に、洗濯の回数を基準にしているところから見ると、洗濯が生地の撥水力低下に関係があることは間違いがないと思われるので、出来る範囲で気を遣いたいと思うところだ。

NIKWAXの最大の特徴は、「界面活性剤を使用していない」という点。当然撥水処理された素材の中には入り込んでいきにくくなるのだろうけれど、「ナイロンの撥水性を低下させないのではないか?」という淡い期待を抱かせるものがある。


ゴアテックスはナイロン生地だけどアイロンがけは大丈夫?

基本はダメである。ナイロンは熱で変質し、ひどいと溶けたり、燃えたりする。高温に近づけるのは御法度である。
しかし、前述のテフロンなどもそうなのだが、撥水処理の多くは一定の熱を欠けることによって撥水性が復活するのも事実のようだ。
微少な世界での出来事なので、「なぜ」と言われると回答に困るが、ナイロンの表面が一定の熱によってある程度安定すると、撥水性が回復するのではないかと思われる。一定の熱でナイロン表面のケバ立った状態を抑える効果があるのかも知れない。
そのため、一般的なアイロンがけは推奨できないが、当て布をして、かつ低温でのアイロン掛けで、ある程度の撥水性の回復が見られるようだ。
ちなみに、洗濯後、一般乾燥+乾燥機による乾燥(やや高温で乾燥することになる)で、同様の回復効果が得られるようだ。撥水でお悩みの方は、試験してみるといいのではないだろうか?



さて、ゴアテックスの素材の洗濯についてはこんな感じ。
NIKWAXの能力についてのレビューだが、洗濯は終わったが、洗い上がったファブリックにジャっと水を掛け「撥水性が回復したー。」みたいな単純な記事は書きたくないので、洗濯の仕上がった素材を実際に使って撥水力等を検討してみたい。
詳細な製品レビューこちら

ところで、このNIKWAXシリーズは、ユーザーの評判もいいが、ラインナップが多いのも、またすごい。
私が購入した商品は「透湿素材専用洗剤」と「洗濯後に洗濯槽でそのまま処理する撥水剤」の二つだが、これに下記商品、「濡れたジャケットに吹きかける(その後乾燥)タイプの撥水剤」を併用すれば完璧なのかも知れない。
いくつかの情報によると「こちらの方が撥水力は高い。撥水の維持力はダイレクト・ウォッシュ・インの方が上」ということだったので今回はダイレクト・ウォッシュ・インの効果に期待して、本品は購入していない。手軽さなら下記商品が上かも知れない。



さらに、「綿入れ(裏起毛など含む)ジャケット専用洗剤」、「ダウン専用洗剤」、「レザー用撥水剤」などすごいラインナップ。それぞれの用途や自分のアイテムに合わせて試して欲しい。
今回紹介した商品の(私も購入した)ショップはこちら山渓オンラインショップ楽天市場店
色々調査したのだが、リーズナブルな1リットル入りタイプのものが安定的に手に入りそうだったのでこちらのショップを選んだ。

こちらはダウン専用撥水剤こちらはフリース/綿入れ素材専用撥水剤ナイロン生地/皮用撥水剤



こちらはシューケアセット。

実はこれが全てではない。全ラインナップをチェックしてみたい人はこちらを参照してほしい。スエード用の撥水剤なんかも面白いかも。
山渓オンラインショップ楽天市場店でのNIKWAXコーナー



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